江差＊蛯神大神宮渡御祭へ行って来た。一人でね。人が町へ帰って来る祭りを体感したかったからね。一人で行った。江差の人達にも行く事は伝えなかった。祭りに集中して欲しかったから。誰にも言わず一人で行った。

しかし、SNSで直ぐバレた。江差の車中泊ポイントに車を止めると、直ぐに笛と太鼓の音が響いて来た子供達が練習していた。すると海水浴に褌の若者登場！皆に囃され、海に飛び込み、皆大笑いしていた。そんな姿も子供達は普通に見て笑っていた。

二十代の青年達から指導を受ける子供達の表情が素晴らしかったよ。子供達が乗った山を必死でサポートする青年達。子供達&青年達を見守る、叔父さん達。それら全員の食事や飲み物をサポートする女性達。全ては繋がっていた。

江差にいる事がバレた僕はパイセンに呼ばれてしまった。初めてのお家に次から次へと上がり込み、接待を受けさせていただきました。ありがとうござます。来年はお手伝いに行きます。

山を引っ張り、押して、町内を歩き笛を吹き、太鼓を叩き、家で唄い、祭りになって行くのかも知れない。そして、接待は無礼講らしい。人を接待する本来の姿を学んだ気がする。

山が町中を練り歩いている間に、神社では神楽が奉納されていた。素晴らしいよね。獅子舞しか見れなかったけど、盛り上がっていた。そして、凛とした神事で神楽の奉納は終了した。

それにしても、神楽の奉納が終わっても町から、祭りの響きが消える事はなかった。あちこちで山が現れ、祭りのリズムで盛り上がっている。接待も凄いっすわ！酔っ払って道で寝込む若者や血だらけのティッシュ！青春が燃えていた。法被を着て手を繋ぐ若いカップル。彼女達の手にはいつも笛があった。

子供から大人まで、各世代がしっかり繋がり祭りは運営されていた。この祭りに帰って来る気持ちが理解できたよ。祭りは生きた文化だって教えられた。ただのストレス発散じゃないって事。中高生も叔父さん達にヤキ入れられていた。それでも、そこで起きた問題はその場で全世代が協力してクリアしていた。誰もその場から離れなかった事が素晴らしかったよ。

どの世代が欠けても祭りは成立しない。永遠に受け継がれる祭り。江差の魂。江差の宝。唄を大事に受け継ぐ江差。素晴らしいよ。

町の人達も優しくて温かい。こんな僕にも気を使ってくれるから、一泊で札幌へ帰って来た。いつも、ありがとうございます。また直ぐに現れますので、宜しくお願い致します。

北海道で一番古くから受け継がれる祭りは、各世代を繋ぎ、誇りを持ち受け継がれ、また来年へと繋がって行く祭り。人が帰って来る祭りは、人を迎える祭りでもあった。

祭りが終ると、お盆が来て、ご先祖様を迎えるんだね。羨ましいよ。素直に羨ましい文化だよ。来年もお邪魔させて下さいね。イヤイライケレ〜。
















今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜。

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