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情けない自分

昨日の朝から、げんなりしていた。平和運動の人達から、講演オファーが来た。その人達の裏で僕の母親が影で糸を引いていた。僕の小学一年生の時の担任も来るとかとい言う話だった。

僕は自分が受けた過去の差別は、自分の中で切りがついている。だから人権問題的なオファーは断っている。過去の傷を話し、国や地域を悪く言う。そんな仕事はしたくない。

そして小学生の時の自分を思い出したくない。封印したい記憶なのです。今は何の差別もなく生きている。仲間も増え続けている。僕は幸せです。

こんなオファーが来るたび、過去の自分が亡霊の様に現れ、今を生きる自分を傷付ける。とても健康的じゃない。身体的にも精神的にも。

そして今回一番嫌な自分がいた。僕は昨日、このオファーが来た時に思った。やっと復讐の時が来たと、僕の小学一年生の時の担任に対して、そして僕にアイヌを押し付けて来た大人達へ、そして自分の親へと、やっと復讐の時が来たと僕は考えた。

そんな自分が酷く嫌だった。でもチャンスだぞ。自問自答しながら、泣いていた。

復讐ってなんだ、復讐するより、許す事の方がうんと大変。復讐を考えた自分が心底嫌になった。

僕は過去の差別を全て許したはずだったのにね、情けない自分がいた。

先程、電話でオファーを断った。今を生きる。過去を引きずらない。

僕は小さな時からアイヌを押し付けられて来た。でも日本人になりたかった。叶わなかった。確かに酷い差別はあった。事実。

でも暗い過去を葬り去りたい。今を本気で生きたい。もうアイヌとしてしか生きていけないし、そうしたのも自分だから。後悔したくない。

さて、過去じゃなく遠くを見て生きて行きます。



今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜。

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