ToyToy屋

ToyToy屋ストーリーVol 2

昨日書いたペンダントと並行し試作を作っていたのが、Tシャツだった。ペンダントもTシャツも同じ会社でサンプルを作らせてもらっていた。今のTシャツのクオリティーよりかなり低いが15年も前の話。


僕は今ではこんなですが、実はオシャレが大好き。アパレルって言うかオシャレね。そしてアパレルが好きだったのが、自死した姉なのです。だから、姉の分もアパレルに挑戦したかったのだす。


そして、その当時、共に、ペンダントとTシャツを作っていた人物も、もうこの世にはいない。数年前に亡くなった事を会社の人から聞いて驚いた。そんな事もあって、ペンダントとTシャツはこれからも続けて行く。


そして、このTシャツのデザインはバックはスムーズに行った記憶がある。問題はフロントだった。ある日、僕は野幌原始林を歩き、イメージを膨らませ、今の北海道博物館の中で、フロントのアイヌ文様を切り絵で作った。


ショップのおばちゃんが知り合いで、コピー用紙を一枚もらって切り絵で作った。今でもはっきりと覚えている。誰もいない広い空間で原始林を見ながらの作業だった。その当時の僕の切り絵には、きっと作為はない。だって、こうしたらカッコいいとか知らなかったからね。


そしてこのTシャツは多くの人達に受け入れられた。きっと作為がないからだと思う。そして自分自身でも越えられないデザインとなった。全くの無の状態から作為なく生まれたデザイン。自分でも凄いなって、当時の自分を褒めたくなる。


15年、デザインを変えないで売れ続ける不思議なTシャツ。Tシャツ屋さんに褒められた事もあるよ。しかも、このTシャツのデザインをした時も、僕はアル中&鬱病MAXの時だからね。なお不思議なデザインなのです。


15年前は文様を貼り付ける様な手法だった、それから抜染になり、そして、今の手法へと変化はして来たが、デザインは一緒の継続。本当に不思議なのよ。


きっとアイヌ文様が持つ不思議な魔法がこのTシャツのデザインには入っているのかも知れない。僕の中でアイヌ文様を作る時に大事にしている事がある。それは先人が嫌がる事はしない。そこは昔から大事にしている。


そして、僕がアイヌ文様を作ったり、アイヌの唄を唄ったりって事は、先人達とのセッションでもあるのです。だから、粗末な物は生まれない。僕はそう思っている。そして、今の時代で楽しんでもらえる様に、日々勉強しているのです。


そんな、不思議な魅力が満載なTシャツですが、皆様の日々の生活の中で楽しんでもらいたいのです。北の宝アイヌ文様をどうぞ、楽しんで下さい。


次回へ続く。

https://toytoy.jp/










今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜


ToyToy