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アイヌ文様でアクセサリーを作り続ける意味

今から10年ちょっと前に、レーザー加工機が世に出始めた。

やっと僕は自分の切り絵を形に出来るチャンスがやってきたと思った。

札幌の小さなレザー加工機から、僕のアイヌ文様は木のペンダントになり生まれた。

素直に嬉しかった。いつ死んでもおかしくない自分が、生きるチャンスをもらった。

でも典型的なアーティストタイプの僕は、全く販売能力がなかった。

こんなに良い物が生まれたのに、どうしたらいいんだろう?

そうです、アホなのです。正直その当時の自分に会いたくない。

多くの出会いの中で、僕は僕を叱ってくれる人に出会った。

嬉しかったな。原価計算を習ったり、高校生と接客接遇を習ったり。

少しづつ世の中を学び出した。すでに40歳近かったけど。

札幌の中にやっと自分の居場所ができた感覚って嬉しかったよ。

アイヌ文様が僕を救い、出逢わせ、学ばせ、居場所を見つけさせてくれた。

先人達への感謝と出会ってきた人達、友人達への感謝がきっと作る意味。

それが、アイヌ文様でアクセサリーを作り続けている意味なのです。

もう僕は僕を差別する様な弱い人には出逢わない。

歴史を学んでも、憎しみは背負わない。僕が経験した過去の差別はもう忘れたよ。

憎しみを持たずに今を生きたい。愛を返していきたい。

気高きアイヌとして今を生きる。やってみよう。



アフリカのウェンジと言う木を使ってます。



いちいの木を使ってます。



桂の木を使ってます。

今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜。

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