観て来ました、スプリングスティーン。いろんな思いが詰まっていて、言葉にならない事もあるけど、素晴らしい映画だよ。
幼少期のトラウマ。商業音楽。ソングライティングの葛藤。そして鬱病。経験が言葉を紡ぎシンプルなメロディーに辿り着く。そこには幼き自分が浮遊する。
ソングライティングの残酷さって本当にある。映画を観ていて、痛いほど過去の自分を思い出したよ。
驚いたのが宅録(自宅録音)の仕方が、自分と同じだった。何とも言えない音の距離感。エフェクトは最後に一回だけ。
幼少期のトラウマを背負ってのソングライティング。書けば書く程に、過去の自分が彷徨う。逃げられない過去と現実。
書けば書く程に病んで行く。そして鬱病。俳優さん、よく演じきったなって思ったよ。その当時、鬱病って言葉があったのかなって考えたよ。
それでも、映画のエンディングでは、過去のトラウマと許し合うシーンがあって泣けたよ。
ヒットソングなんて求めない、スターにもなりたくない。アルバム作品だけで、商業音楽の世界を超えていく。嘘の様な本当の話しなんだよね。
本当はステージにも上がりたくなかったんじゃないかな。だから本物なんだと思うよ。
映画を観て一晩明けたけど、まだ映画の余韻が残っている。80年代、音楽バブルの時代に葛藤したソングライター。
鬱病と葛藤しながら、今もステージでシャウトしている姿を見ると、表現者としての継続がどれだけ大変な事かと気付かさられる。
素晴らしい映画を、素晴らしい生き方をありがとうございます。

今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜
ToyToy