ToyToy屋

再プレス

インターネットの誕生と共に崩壊した音楽業界。真っ暗闇なエンターテイメントの世界。夢を持つ経験値の少ない若者達は食い物にされ、経験値の高いミュージシャンは煙たがられる世界。全く夢も希望も無い。誰かの真似した商業音楽が蔓延している。

僕はそんな世界が大っ嫌いなのね。僕は2ndアルバムをリリースするのに10年かかった(笑)どうしても、くだらない世界へリリースしたくなかった。初めて自分の幼少期などを日本語で書き歌ったアルバムを、古新聞の様な扱いをされる世界へリリース出来なかった。

何度も僕の手元から奪われそうになったアルバムでもあった。でも僕は大声を出す事もなく、このアルバムを守った。僕にはこのアルバムは非常に意味があるアルバムだから、僕は守った。

そして、音楽業界のセオリーを全く無視したリリースに打って出た。ライブをしながら全国を回る事もしなかった、リリースしてからだいぶ経ってレコ発ライブをやった(笑)このアルバムを大事に扱いたかった。

CDショップにも少ししか置かなかった。CDショップに置く意味が僕には見つからなかったから。CDショップに置いて商業音楽に埋もれて古新聞の様な扱いをされるのが嫌だった。

FM放送局にも自分でコンタクトし出演しアナウンスした。TV番組のエンディングでも2曲採用され、自分達で制作したミュージックビデオを放送してもらった。全て自分達で営業したのです。新聞も頑張って記事を書いてくれた。

本当に仲間に恵まれてるなって思ったよ。いつも感謝してます。一般的な音楽業界のする事を、セオリーを無視して突っ走った。楽しかったよ(笑)なんせメインは手売り!大型大物新人アイヌ歌手は突っ走った(笑)

そして、CDリリースに合わせた展示販売会には多くの仲間達が、CDを買いに来てくれた事は忘れません。嬉しかったよ。本当に(笑)

そんなこんなで、2016年リリースされたramuは初回プレス分を自分達の売り方だけで販売終了となり、この春、再プレスと相成りました。何枚売ったとか野暮な事は言いません。

本当に、みんなのおかげ、このアルバムramuは成長して行ったと思うのです。特にアイヌの先人達に思いを込めて書いた、先人と言う曲は自分では書かされた様な曲なのですが、ライブを重ね、この曲は、アイヌの先人から、みんなの先人へと変化して行った曲でもあるのです。不思議な体験。

そして、自分達の売り方ってのがあって良かった。勿論、仲間達がいて初めて出来るやり方なのですが、商売を学んでいて助かった。もし商売を学んでいなかったら、僕は僕のアルバムを守れなかっただろうと思う。ゾッとするよ。

昨日、ダンボールにびっしり詰まって、再プレスされたアルバムが届いた。この瞬間って嬉しいのよ(笑)さて売るぞって笑えるのよ!これからも届けに行きます!

そして高橋利克さんの最後のアルバムを多くの人達に届けれた事は嬉しいです。そして再プレスした事、喜んでるかな?利克さん!見守っててね。

してさ、早くCD 持って、松前で松前の人達の前で先人を歌いたい!歌いたいのよ!松前の皆様宜しくね(笑)



表面




裏面
今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜。

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