共に生きる、共に祈る。配信当日、僕は朝食を済ませ、観音寺へ直行し、アイロンで太鼓のチューニングに突入した。いい感じでエイサー大太鼓の皮がしまってくれた。PAチームが来る前にチューニングしておきたかった。
PAチーム到着後、マイクのセッティングを前日と変えてみた。あれやこれやとやってみた。音のでかい鳴物には座布団を詰めたりしてね、笑ったよ。そしてみんな、本気と書いてマジと読む。そんな表情だったよ。
配信当日もリハーサルを開始し、あれやこれやと手直しが進む。マイクの出し方や立ち位置やら、僕の足下はマスキングテープだらけ。それでも、音も前日より遥かに良くなり。カメラマン達も気合が入っていた。
フロントマンの智昭の疲れも感じとっていた。そして珠香さんとのセッションは完成の域に達しようとしていた。僕と珠香さんのグルーヴに智昭を乗せる事に集中していた。
そして、いよいよ配信開始＆本番スタート。スタッフも演者の引き締まっていた。配信スタート後コンソールルームからスタッフ達の声が聞こえて来た。何かトラブルったな。僕は気付いてしまったが、最後までやり切った。
配信終了後、配信スタッフ達が、すいませんって言って頭を下げて来た。配信が失敗したとの事。しかし、誰も投げ出したりしなかった。すぐさま、配信チームが撮影させて欲しいと言い出した。
誰一人投げ出す事なく、撮影へ突入した。智昭の身体的、精神的な疲れはMAXに達していたと感じていた。それでも撮影は開始された。みんなの本気度も上昇していた。
しかし、ここでも機材トラブル発生。再度撮り直し。時間は11時近くになっていた。昨日からここまで、6回の通しでの配信＆撮影。もう智昭は限界だなと感じていた。次が最後だ。僕は決めていた。
そして最後、7回目の撮影スタート。僕と珠香さんのグルーヴは神の域に達したかも知れない。智昭は最後のエネルギーを振り絞っていた。最後の撮影前に僕はカメラマンにこう言った、祈りが修行になったなって。
祈りが修行になったのなら逃げ出せない。ただし、これが最後だ。まだスタッフ達も緊張感を維持してる。どんな事があってもこれが最後だ。そして最後の撮影がスタートした。
不思議と僕は喉の調子が絶好調に達した。普段40分も50分の続けてトンコリを弾く事はないのだけど、不思議と手も絶好調だった。祈りが修行になったからかな？
そして、智昭は本当に最後エネルギーを使い果たし、燃え尽きた。そしてスタッフ達も最後までやり切った。撮影終了後のみんなの表情が素晴らしかったよ。そして速攻で撤収作業開始。
観音寺を出たのは12時過ぎだったかな？僕がスタッフを札幌のお家に送り届けたのが朝の2時だった。なんと言うか本当に素晴らしい経験だった。そして全員が継続を選んだ。素晴らしいよ！みんな！
共に生きる、共に祈る。これからも継続して行きます。みんなも一緒にトゥギャザーして下さい。祈りは続くよどこまでも。もう修行はしたくないけど、本当に素晴らしい経験でした。そして、最高の仲間達に出会えた。僕等は祈りのスタートを切りました。その先には、グローバルでユニバーサルな世界があるのかも知れないから。
今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜
ToyToy