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チキサニ

お盆で終戦の日、僕は打ち合わせだった。昨日、急遽お墓参りに行って来た。僕のルーツである集落のシンボリックな木が強風で折れたとニュースで知ったからだ。




父方と母方のお墓参りを済ませ、僕は折れた木の場所へ向かった。その木はチキサニ(ハルニレ)その昔、僕の曾曾祖父がそのチキサニの木の元でカムイノミ(セレモニー)をしていたと聞いていた。




僕は初めて、チキサニの木の近くまで行った。今までは近寄れなかったんだよね。今回、初め近づいた。何と言うか一つの時代に幕が降りた様な感覚になった。




不思議と悲しみもなかった。新しい時代を作らないとなって感じた。テッパエカシ、ウポポアンフチ、長い間ありがとう。もう大丈夫だよ。僕は更地になったコタンの跡地で感謝を伝えた。




そして、チキサニの木から近い墓地へ僕は移動した。そこにはアイヌ納骨堂がある。だれも手を合わせない納骨堂は駐車場になっていた。ここに行くと本当に辛い気持ちになるけど、タフにならんとなって思った。




過去の悲しい歴史に引きづられないで、新しい時代を作る。そんな決意を持ったお盆だったよ。ありがとう。











今日も最後まで読んでくれて、イヤイライケレ〜




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